大地くんの天気予報


「…ウッ、ウゥッ…!…だ、だって、キヨちゃんが…、認めてくれたからぁ…」


泣きながら、言葉を続ける陽ちゃん…。


「…キヨちゃんに、聞いてもらって良かったぁ…。オレ一人じゃ、抱えきれなくて…、こんな苦しい気持ち、どうしたらいいか、わからなくなってたよ…。ウッ、ウゥッ…」


「…陽ちゃんは、今までずっと、抱えてたんだね…。いつもは笑ってるけど…、本当はずっと、辛かったんだね…。陽ちゃんの大好きな世界と、この現実の世界との狭間で、きっと葛藤しながら、生きてたんだよね…」


「…ウッ、ウゥッ…!」


「…陽ちゃんは、感受性が豊かだから…、心が繊細で、その分影響を受けやすくって…、ただの娯楽や夢物語の世界だなんて、簡単には、割り切ることができないんだよね…」


…少しずつ落ち着いてゆく陽ちゃんの背中をさすりながら、僕は言葉を続けた…。


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