大地くんの天気予報
「…昨日、この子と遊んでたの?…そこにある、ぬいぐるみ持って…」
「……!」
…どうして、そんなこと知ってるの…?
「…私ねぇ、偶然、見ちゃったのよ。…昨日出かけた帰り、駅のホームで電車待ってたらね…、到着した電車に、あなたたちが乗ってたの…」
「……」
「…風花はまるで女の子みたいに、ぬいぐるみ抱えて、眠ってた…。その男の子の、肩にもたれて…」
「あ……」
「…あまりの光景にびっくりして、私、その電車には乗れなかったのよ?…仕方なく、次の電車が来るまで待ってた…」
「……ッ」
僕は、少しずつ絢姉さんが言いたいことの察しがついて、心臓の音が、ドキドキと速くなっていくのを感じていた…。
「…ねぇ、風花…」
絢姉さんは、少しずつ僕に近づいてきて言った。
「…アンタって、ホントはどっちなの…?」