幻獣のタペストリー ~落ちこぼれ魔導士の召喚魔法~
「ありがとう、ジェニスタ」

あたしは苦笑した。


王妃様に忠実な彼女は、あたしがホークと連絡を取るのを阻止したいらしい。


「では、そのようにしておくれ」

王妃様はそう言って、ホークへの手紙を書き始めた。


あの手紙を受け取ったら、ホークはどう思うだろう?


またとんでもない誤解をしませんように


あたしに出来るのは、そう祈る事だけだった。



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