幻獣のタペストリー ~落ちこぼれ魔導士の召喚魔法~
「あたしには合わなそうだね」


するとホークは、驚いたようにあたしを見た。


「出仕したかったのか?」

「ホークがさせたがってるんじゃないの?」

「まさか」

「じゃあ、どうして魔法を教えてるわけ?」

「一番合っているから」


どこが?


「もしも――もしもよ。あたしが一人前の魔導士になったら、その後はどうするつもりなの?」


ホークは少し考えてから

「何かを予定していたわけではないな」

と、こっちの拍子が抜けるような事を言った。

「エリザが遠くに行って、お前まで外に出したら母上も寂しかろう? ショーンがお前を嫁に貰ってくれれば一番よかったのだが」


傷口に塩をありがとう


「まあ気を落とすな。別の婿を探してやる」


ルックス重視でお願いしたいわ


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