そして、今日も好きなんだ




いっそ、泣き崩れてくれれば、頭を撫でて思いきり慰められるのに。




「……昨日ね…初めてお家に行ってね……」




まさか……




「…嫌なことされたの?」


あいつに限ってないと思うけど、一応男な訳ですからね。




僕の言葉に、彼女は小さく笑った。


「……あたしの方が、そんなことを望んでたくらいだよ」






あぁ、自爆。


ほら、


こうやって思い知らされるんだよな…。






そんなに泣きそうな顔しないでよ。

あいつを好きだって直接言われるより辛いんだから。




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