KIRINの恋
しまった。

今の発言、気持ち悪かったかな。

言った後でまどかは彼が引いていないか気になった。

ところが、

「そうだね。俺もかな」

と、彼はにっこりと微笑みながら言った。

その笑顔にまどかは胸が高鳴った。

素敵な人だな。

顔だけでなく性格も。

まどかはそう思った。

こんな人とだったらきっと…

「城田さんみたいな人とだったらこんな恋愛できるのかもな」

え?

今なんと?

「松田悟(マツダサトシ)」

「えっ?」

「俺の名前。松田悟。よろしくね。」

もしかして、もしかするかも。

彼氏いない歴イコール年齢。

もしかしここで終止符が打たれる!?

24歳4ヶ月にてようやく春が訪れそうな予感であった。
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