僕達は恋をした。
「まさか、だな」
準備運動とかのキャッチボールのときにヨウが俺が投げるボールを受けながら言った
「コウのこと」と付け足して俺にボールを投げ返す
付け足さなくたって何のこと言いたいのか分かってるっつーの
納得は、まだ 出来てないけど
「良いのかよ!」
何も喋らない俺にムカついたのか、力を入れて投げつけてきた ボールは良い音をして俺の手の中に収まった
「良いも悪いも」
決めたのは、コウ本人だ
俺は、ボールを突き返す
その返したボールにか、返答にか、また腹を立てたヨウはさっきより力を入れてボールを突き返す
「取り返すとか! お前にそういう気持ちねーのかよ!」
そんなの・・・!
「あるに、やりたいに決まってんだろ!」
さっきのヨウの投げたボールに負けないくらい俺のボールは良い音を出した
「でも・・・」
それは出来ないさ…
分かってる、出来る訳ない そんなこと
あいつが好きだから、好きだからこそ
出来ないんだよ


