雲
言っとくが今は授業㊥―・・

話しなんて聞かなくてもだいたい分かる。
だから授業なんてほとんどでない。
今は気分的?にでてるだけ。
先生もそれを知ってるから、あえて当てたりしないんだ。

俺はまた外を眺める。
花壇の花は彩やかに咲き乱れ、風が吹き花びらがゆらゆら揺れてる。
教室では教師の声が響く。

ふとグランドを見ると人集りができていた。
どうやら女子生徒が転けたみたいだ。
泣いてる。
女子生徒は教師に何処かへ連れて行かれた。
多分保健室かな・・

“すっげぇ-泣いてたんですけど・・大丈夫かなぁ”

なんて、知りも知らない奴のコトを何故か心配してる俺。
本トにおかしいんじゃねぇのかって時々思う。
そぅこぅしている内にチャイムが鳴った。


「腹へったぁ~」

泰青が言う。
そぉいえばもぉ昼飯だったっけと席を立つ。

「泰青、飯調達に行くべ」

「えぇ~無理ぃ、俺腹へって動けんもん。咲行って来てやぁ―」

「はぁ・・ぉ前どんだけ俺をパシんだょ。ちっとは動け」

俺はドアに向かって歩き出す。

「ぃってらぁ~」

「ぃってまぁ~・・」

歩きながら片手を挙げて廊下に出た。
廊下にはたくさんの人がいて、今から飯を食いに行くであろう奴等でぃっぱぃだった。
俺は売店を目指す。

売店はちょうど保健室を通り過ぎた先にあった。
保健室の前を通り過ぎようとした時・・・・
俺は聞いてしまったんだ。
もしも、何も聞ぃていなかったら、もしも、何も知ることがなかったら俺の人生はまた違うものだったかもしれなぃ。
もちろん俺はというと、そんなコト知るよしもなかった・・
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