2番目の恋人
「俺ね、最初莉緒ちゃんのことあんまり好きじゃなかったんだ。」
「……え」
突然のカミングアウトに、言葉が出なかった。
昔から嫌われることはあっても、それを正面から言ってくる人はいなかった。
「あっ、座る?」
「ありがと……」
もうほとんど人のいない教室の端に、ナガレくんと隣同士で座ったあたし。
な、なんか、この人……不思議。
『好きじゃない』って言った割に、優しいし……
「でもさ、そんなのただの俺のヤキモチみたいなものだったんだけど。」
ふっ、と笑ったナガレくん。
「俺ね、愛華のことが好きなんだ。ずっと昔から……」
「愛……華さん」
「そう。皐の元カノ。っていうより、元婚約者って呼んだ方がいいのかな……?」
愛華さんが好き。
そう分かっていながら、ずっと皐たちのことを見守っていたの……?