2番目の恋人
「俺と愛華は幼なじみで、俺は小さい頃から彼女だけを想っていた。想い過ぎて、俺以外のヤツでもいいから愛華が幸せになるヤツとくっついて欲しい。って思うくらいにね……」
好きだから、相手の幸せを願った。
好きだから、自分の気持ちより、相手の気持ちを選んだ。
「愛華から皐が好きだと聞いた時は、驚いたけど……嬉しかった。親友と愛華、両方が幸せになるんだって。」
「っ……」
ナガレくんの瞳は、少し揺らいでいるように思えた。
「そんな皐がまさか浮気なんて……って思ったよ。事実だとしても、それは一時の気の迷いで、すぐに前の2人に戻るんじゃないか……ってね。」
――ドキッ
ジッと見つめられる瞳に、少し焦った。
「でもさ、違ったんだよね……。」
少し笑ったナガレくん。
「皐の気持ちは一時の気の迷いなんかじゃなかった……。本気で皐は莉緒ちゃんに惚れていた」
「っ……」
ナガレくんの瞳は悲しそうだった。
「あ、あの、あたし…「謝らないでよ。」
「え……?」
「今謝られたら、愛華が莉緒ちゃんに負けちゃったみたいでしょ?」
この人は……
どこまでも愛華さんを愛しているんだ……