2番目の恋人


「皐と出会えたから、あたしはちゃんとお父さんと向き合えたの。向き合う勇気をもらったの……」



全部、皐が居たから……



「そっか……」


「だからね、お父さん。すぐには無理かも知れないけど……」


「ん……?」


「吉瀬さん……だよね?」


「莉緒っ……」



「もう一度会ってみたいな?」




驚いた表情のお父さんに、笑いかける。



「いいかな……?」


「あぁ、もちろん。」



何度も頷くお父さんに、あたしはなんか嬉しくなった。



「あたし、何か飲み物持ってくるね。」


まだ何も出してなかったことに気づき、キッチンに行った。



ヤカンを温め、皐とお父さんにはコーヒーを。



あたしは紅茶を入れて、リビングに戻った。



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