2番目の恋人


返事……するの?


あたしに全く相談もなく?



「ここじゃあれなんで、教室の中で話しましょう」


「あぁ、そうだな。」



そう言って教室に入ろうとする2人。



「さ、さつ…「莉緒、ちょっと待っててな?」



そう言ってポンポンと頭の上に置かれた手。



そんな風にされたら、頷くしかないじゃん。


それから2人は教室に入っていった。



閉められたドアが、あたしと皐との壁に見えた……



中の会話が気になる……



何て言うの……?



何て返事をするの……?




聞きたいけど……聞きたくない……


でも少し開いているドアに誘惑されて、そっと耳を近づけた―……瞬間。




「だから言ったはずです!」


――ビクッ


中から聞こえた皐の不機嫌な大きな声。



「留学なら行きます!」


………え。




い、今……何て?



はっきり『行く』って……




「っ……」


その場にいることが堪えきれなくて、走り出した。



イヤだ……


イヤだ……



留学なんて、しないでよっ!!



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