2番目の恋人
―――――――――……
「えっ……先生、今なんて……?」
放課後になって廊下に出たと同時に、担任に呼ばれたあたし。
「だから、八神に留学の件の話をしたいから呼んでこいって…「ちょ、ちょっと待って。留学ってなに……?」
「は?毎年うちの学校から1人代表が留学するだろ?……ってまさか、聞いてないのか?」
まさかも何も……
全く何も聞かされてないよ……
「あっ、悪い。てっきり知ってんのかと……」
「い、いえ……」
もしかしてこの前呼び出されてたのはこの事……?
ディベート大会のことじゃなかったの……?
「あっ、でもな、まだ返事はもらってないし、それに……」
必死にフォローを入れようとする担任。
そう、だよね……
まだ留学が決まったわけじゃない。
皐が断るかもしれないじゃん。
でも……『行く』と言われたらどうする……?
あたしは、皐を見送るの……?
見送れるの……?
「何やってるんですか?」
――ビクッ
突然聞こえた声に、体が跳ねた。
「莉緒に何か用ですか?」
睨むように担任を見ながら、あたしの横に立った皐。
「そんなに睨まないでくれ。」
「……あの話の返事をしに来ました。」
『あの話』というのは間違いなく、留学の話だろう……