2番目の恋人


『恨んでいる』


実の弟にそう思われて皐はどんな気分なんだろう……


「つ―か莉緒の家族構成は?」



「は?わざわざそんなこと聞くの?」



「ん。なんか聞きたい。」



変なヤツ。



人のこと聞きたいなんて。


「聞いても面白くないよ。」


「いいよ。」



やっぱり話す雰囲気?



「普通の家族だよ。ただ、親が離婚しててあたしは父親側についていったの。」


「へ―…」



「ね?つまらないでしょ?」



もう暗くなっていた砂浜で、ははっと笑うと声が透き通った。



「兄弟とかはいねぇの?」


「うん……いない。あたし、一人っ子だったから」



「そっか……」



そう言ってから、何を話すわけでもなく、ただ静かな時が流れた。



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