2番目の恋人
―――――――――………
「……ん。」
もう朝……?
瞼を擦り、時計を見る。
あっ、遅刻だ……
時計はもう9時を過ぎていた。
焦っても、もう遅刻は遅刻だし……
――♪〜♪♪
机の上で鳴り響く携帯。
「もしもし。」
ディスプレイに写し出された名前を確認してから、電話をとった。
『莉緒っ!また遅刻!?』
耳元でキンキンと響く声。
「うん。遅刻みたい。」
『っ!遅刻みたい。じゃないでしょっ!早く準備して来なさいっ!!』