ぼくらのハーモニー Ⅲ
18
コンクール当日。
第一台吹奏楽部員全員緊張していた。
バスに乗り、きまづい雰囲気に包まれていた。
「よーし!みんなで歌いマース!」
そこに切り出したのは、副部長南方柚希。
管楽器リーダーとして他のパートもみたりしていた。
部内でも実力のある部員のひとりだった。
「っしゃああああ!」
峰愛華。
彼女も実力者だった。
今日は一段と気合が入っている。
「ではいっきますよー!」
柚希は雰囲気を盛り上げようとした。
それに練習はするべきだと思った。
バスの中でピスガがながれる。
歌。
それによって。
みんな本気だった。
もう不安なんてなかった。