ぼくらのハーモニー Ⅲ

「あたしは、そんなあんたが理解できない。」

「こっちこそ。」

2 yuzuki minakata

「言っとくけど、あたしあんたの音楽性理解できないってこと言ってんの。」

「あっそ。」

「お前らいい加減にしろって。」

「・・・・その程度なの?」

「オイ、南方!今やめろって言っただろ!」

「なんで、この程度の事わからないの!ここにいる全員がわからないの?!」

私は、心から思った。

こんな部活にいたくない。

「今まで、練習で何回も合奏して、怒られて!楽譜には先生の言ったこと、強弱・・・蛍光ペンで書いたり、しるししたりしてたジャン!」

「何なの?!何が言いたいの!さっさと言えよ!」

「だから!楽譜どおりに吹けって言ってんの!」

「ちょっと、何?木管だけ?金管は吹けてたわけ?」

コンミスも立ち上がって言った。

「金管もできてなかったよ!だから言ってるんじゃン!」

「てか、柚希は木管が出来てないなんていってないけどね。」

「愛華はなんでそうちょくちょくはいってくんの?! 」

「さあね。」
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