ぼくらのハーモニー Ⅲ
「お前ら、マジでいい加減にしとけよ!」
「いい加減って何よ!何にもわかんない奴に言われたくないし!」
愛は原に言った。
「部長のくせに、音程がずれてることすら分からない部長のいうことなんて聞きたくないし!」
「ッ!」
「ハッ?!お前、先輩バカにスンナよ!」
マッキーが言う。
「後輩は引っ込んでてよ!てか、朝練に参加しないあんたに言う資格なし!」
「マジむかつく!」
「先輩・・・。」
隣で、トランペット後輩の高橋朱莉がつぶやく。
「もう、いっそのことここでぶちまけちゃってください。」
「そうっすよ。」
枝林クンも言った。
「俺、先輩の考え。否定なんかしません!」
「先輩ファイト!」
「・・・うん。でも、なんかあそこらへんでやってるし・・・。」
「先輩、部長さんのフォローしなきゃ。副部長なんですから。」
・・・あ。
そうか。
「しかも管楽器代表。俺てきに、先輩は管楽器に指導とかまとめとか色々するべきだと思います。」