私と彼の歩く道


「はいはい、分かりました。でも、またコンパに誘うからね?」


そう言うと、優子は走って帰って行った。


「まったくもう~」


今日は、私の誕生日だから、呼び出してくれたと思ったのに。


単に、コンパ相手とのその後が、気になっただけらしい。


「あの調子じゃ、誕生日は、すっかり忘れてるわね」




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