私の彼氏は年下です
「誰の応援で来たんですか?」

「えっと、沢村拓斗です。私、彼の知り合いで。
今度出るから観に来いって言われてしまい・・・」

「あぁ。拓斗ですか?今日出てますよ!」

あれ?

「あなた、マネージャーさんみたいな人ですか?」

私が訊ねるときょとんとした顔をしてこっちを見返した。

「そうですが、何か?」

「いや、選手の名前とか知ってるみたいだから」

「マネージャーじゃなくても拓斗の名前は知られていますよ」

「ここです」と彼女が言って案内されたのは2階にある応援席。
たくさんの人がコートに向かって何か叫んでいた。

「すごい!実際に見ると迫力ある!」
驚いている私を見て彼女は笑っていた

「じゃあ私は戻りますね。拓斗に何か伝えることありますか?」

「ありがとう!じゃあ中村が来ましたと言ってもらえるとうれしいです」

「わかりました!」

じゃあ失礼しますと彼女は言うと走って下へと降りていった。

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