私の彼氏は年下です
分かる。
あの子はバスケ部のマドンナ的存在ね。

それにしても・・・

「アイツ意外と人気あるのか」

ちらほらと見える彼を応援する人たち。ほとんどが女の子。

一方の主役はというと・・・。あ、いた!
本当にメンバーだったのか。
しかも今点数入れたし!

「すごい・・・」

私の一言はすぐに周りの歓声に打ち消された。

うわ・・・どうしよう!!
あいつがかっこよく見えちゃう!!

ホイッスルが鳴り響く。
それと同時にみんながコーチのもとへと向かっていく。

あ、前半が終わったのかな?それとも休憩?

バスケのルールなんて全然わかんないけど、まぁ休憩ということにしておこう。

手すりに身体を預けながら彼を見ていると、さっきのマドンナが彼に近づいていた。

あ、さっきの子・・・。
あの子拓斗と仲良さそうだったなぁ。
マネージャーだったら仕方ないけど

『あぁ、拓斗ですか?』

普通に呼び捨てだったもんな・・・

もしかしたら結構他の子たちも拓斗って呼び捨てにしてるんだろなぁ。

うわー中学生相手に嫉妬してる・・・。
うん。これは私だけの問題にしておこう。

中学生に束縛なんてしたくないし。されたくもないし。
これは我慢我慢。


すると急に拓斗がこっちを見た

え・・・

< 46 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop