私の彼氏は年下です
ぼんやりとしているとピピーっっ!とホイッスルが響きわたった。

拓斗が笑顔でこっちを見た。

その後に響き渡る歓声。彼のチームは勝ったようだ。

すごっっ!おめでとう!

そのあと閉会式があってみんな帰って行った
あんなにうるさかった場所が嘘みたいに静かだ。

体育館のコートの中でバスケ部の皆が片づけをしていた。

「中村さん」

振り返るとさっきのマネージャーが笑っていた

「あ、お疲れ様」

「すみません、これからミーティングもありますので帰ってもらえないでしょうか?」

ああ、もう終わりじゃないのか

「ごめんなさい。じゃあこれで帰りますね」

一緒に帰りたかったなあと思いながら私はカバンをとった

「え?理緒これから予定あるの!?」

急に声が聞こえた。下を見ると拓斗が見上げていた

「いや別にないけど、そっちが予定あるんじゃないの?」

「ミーティングだけ!すぐ終わるからさ一緒に帰ろうよ」

「わかったけどどこにいればいいの?」

「そこでいいよ!原田!よろしく」

「わかったぁ!」

急にとなりでマドンナの声がする

あぁ、彼女は原田さんって言うのか

「ごめんね。じゃあもうしばらくお邪魔させてもらいます…」


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