私の彼氏は年下です
「きゃー!拓斗ぉ!!」

急に近くにいた女の子たちが騒ぎだす。

―そんなに人気なの!?

びっくりしながらそのグループを見ていると声が聞こえた

「理緒!」

「!!」

慌てて視線を戻すと彼は両手を振っていた

「来てくれてありがとな!理緒!!」

「馬鹿!試合に集中しなさい!!」

思わず叫ぶと彼は笑ってグループの中に入っていった。

もう・・・顔が熱いよ。


でもその熱は一気に冷めていった。

「あの人誰!?私たちの拓斗の知り合い?」

うぎゃー・・・視線痛い・・・
ううー!!知らないフリ知らないフリ!!

私は試合を見ることに集中することにした

歓声の中私はただ彼の姿を追っていった

やっぱり彼と同じ世代でいたかったな。
そうすればこの試合だってもっと違う気分で見られたと思うんだ…

なんていうか。
うん。もっと近くで見ていたかった気がする

そう…。
さっきの女の子みたいなマネージャーになってとか。
< 47 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop