記憶のパズル
俺は色々考えていたため抵抗することを忘れていた。



……あぶねー。


早苗がやめてなかったら俺今頃……考えたくもない。




早苗は頬を膨らませながら俺の上から退いてくれた。




「早苗、いつになったら帰ってもいいの?」


「えー?そんなに私の家にいるの不満ー?」


「いや、そういう意味じゃなくて」


「もう少し」




早苗がベットから立ち上がって窓のほうを見る。



早苗は無事に学校へ行けるのだろうか。



てか、このことが落ち着くまで女と連絡とるなって…早苗は元彼女であって、彼女じゃない。


だからいいんじゃないか、と思うが。


「連絡とったりしたらその女脳天ぶち抜く」


と、めっちゃ図太い声で言われた。



いくらなんでもそれは可哀想。


てな感じで初めて黒い部分を知った俺。






「もう少し、だから……」
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