先生と個人授業と恋愛事情

冬夜が好きなのは葵だけどこれから自分以外の誰かを好きになるきっかけになるのはいい機会かもしれない。
冬夜は小さい頃に父親が会社に勤めていた女性と付き合いはじめて別れているのであまり恋愛を信じない。
蒼も冬夜も複雑な家庭環境に育っているので恋愛に対して正しい選択をするのが苦手で手紙という手段はそのためかもしれない。
冬夜は恋愛は小説や少女マンガの空想だと思っているので告白を受けても君の思い込みだと思う性格だった。
蒼も不器用だけど葵を愛している分ぎこちなくわかりやすい愛し方は彼なりの愛情表現だった。
「もしかして葵ちゃんって神山先生と付き合っているの？
よく一緒にいるしこの前二人でデートしている所実は私見たのよね」