俺と先生のイケナイ関係
………。





「…寄っかかっていいよ」

「え?」


俺がそう言うと、澤田は一瞬俺の方を見たが、すぐにまた背を向けて…





「…ありがとう」


と言って、俺の腕に寄っかかった。








俺は別に気にもしてないとでもいうような素振りをして、用もない携帯をいじる。


自分の肩に寄りかかった澤田の感覚が、妙に肩に感じる。


澤田の髪からは、シャンプーのいい匂い…







車に揺られながら、しばらく俺は澤田に肩を貸し…澤田が目を覚ましたのは、目的地に到着する数分前だった。












「今日はありがとうございました…」


先に車を降りたのは、代々木さんと舞。

代々木さんは澤田と運転を代わり、運転席から窓を開けて外を覗く澤田に頭を下げた。





「いいえ〜こちらこそ1日運転させちゃってごめんね」
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