俺と先生のイケナイ関係
そのおっさん…救世主だな。





「そのおじさんはお金持ちらしくてね…私たち３人の面倒みてくれるって言ってくれてさ・・・おかけで私ら３人…無事高校まで行かしてくれたのよ……。本当に感謝してるわ…」


美和さんは、力いっぱい気持ちがこもった口調で言う。







「高校卒業した私は、すぐ就職して…妹たちの面倒見ながら、少しずつだけどそのおじさんに今まで養ってもらった分のお金を返済したの。おじさんは『そんなのいい』言ったけど…私は気が済まなかったから…」

「それは私も同じ。」

「私も。」


澤田と美香さんは、美和さんに続いて頷く。






「でもね…その返済が始まってすぐくらいだったかな・・？おじさんが急に亡くなったのよ」


！

「事故だったんだって…」


美香さんが、ビールをちびちび飲みながら言った。






「本当に突然だったから…私たちは動揺したわ。もちろん悲しみは深かった…おじさんになんの恩返しもできないまま、おじさんは亡くなってしまったんだから。」


美和さんの目に、ちょっとだけ涙がたまる。






「だけどおじさんのお葬式の時にね…初めておじさんの遺族に会ったの。まぁ遺族って言っても、おじさんは奥さんとは離婚してたから…会ったのはおじさんの息子さんね…」



・・・・。
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