ツンデレの涙
一歩踏み出せそうな気がする。
「ね。悠斗」
「なに?」
てくてく歩いて
ちょっと勇気を出してみる。
「このあと一緒にご飯食べない?」
いつも休憩時間は一緒だけど、仕事場から離れては一度だって無い。
「んーっ。ごめん。今日はだめだっ」
「・・・えーっ。残念だぁっ」
・・・しょんぼり。
まっ。仕方ないかぁ。
急な話しだしねぇ。
・・・なんて思うけどガッカリさ。
「俺さっ。こう見えても結構忙しいんだ!」
??!!!!!
「なにそれっ。アタシが暇だって言いたいの?」
「そんなんじゃないって」
ぷぃっと反対側を向いてしまってるアタシ。
次の瞬間・・・
ふて腐れてるアタシの頭を大きな手でグシャグシャにする悠斗。
「もぅっ!なにするのよぉおー!」
火が付いたようにキャーキャー怒ってしまう。
そんなアタシを悠斗は馬鹿にしたように笑う。