Rose of blood *short story*
なんとか無事に馬屋までたどり着くことが出来た。


女に今何が起こっているのかと聞かれ、『クーデターだ』と答えると案の定驚いた顔を見せた。


詳しく聞きたそうだったが、今話している時間はないため俺はそれを制止した。


2人に馬には乗れるかと確認すると、2人とも頷いた。


俺は女をそっと降ろし馬を選んだ。


もう少し女を抱きかかえていたいと思った。


馬を2頭連れてくると、アルファナの娘は自分で馬に乗り、俺は女の体を抱きかかえ女を馬に乗せた。



「カインは一緒に行かないの?」

『あぁ』



俺も一緒に行くと思っていたのか、俺の返事をするとみるみるうちに心配そうな顔に変わっていく。


だが、俺は一緒に行くわけにはいかない。


レイドをここで始末しなければいけない。


でなければ、レイドは確実にこの女の血を貪りつくすだろう。





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