運命

もう逢うことなんてないと思ってた…のに


「亮ちゃん…｣

あなたは私の目の前を女の子と一緒に歩いていた。


「柚姫？どうした？」

雅人の問いかけにも答えられず

動くこともできなかった。


「柚姫！？」

あなたも私に気づいたようだ。


時間が止まったかのように

私たちは動けずにいた

そんな中


「2人で話してきたら？」

最初に口を開いたのは亮ちゃんと一緒にいた女の子だった。


この子私たちのこと知ってるんだ…

亮ちゃんが話したのかな？

｢久しぶりなんでしょ？｣

「でも…」

「大丈夫だよ！私たち待ってるから、ね？」

そう言うと雅人を見た。

「…行ってこいよ。待ってる」

雅人…


「ありがとう」