運命
私たちは近くのファミレスに入った。
「久しぶりだね」
「あぁ」
亮ちゃん全然変わってない
私の思い出の中の亮チャンと同じだ
なんかうれしいな…
「あいつ彼氏?」
「うん…あの子は婚約者?」
「あぁ…結婚する予定だ」
「…おめでとう。私もね、結婚するんだ」
よかった…
亮ちゃんもちゃんと自分の道を歩いてるんだね。
じゃあちゃんと終わらせないと…
「あの日亮ちゃんが私に言った言葉おぼえてる?」
『俺、柚姫のこと忘れねぇから!』
「私、一度も忘れたことないよ!?これからだって…でもね、それじゃあ前に進めないから、今は雅人がいるから、だから亮ちゃんを過去の人にすることにしたんだ…私が昔愛した大切な人に。…ゴメンね」
我慢していた涙が一気にあふれた