【短編】メガネ女の悲劇


「このことは内密に……」



特に、ジュンにだけは知られたくない。


ジュンが好きだから。


どうしても嫌われたくない―――…



「わかってますよ。大丈夫、誰にも言いません」


「本当!?」


「はい。可奈さんと俺……二人だけの秘密です」



二人だけの秘密です、のところだけ耳元で吐息混じりの色っぽい声で言った優斗くん。


それにゾクゾクっとした。


この子……き、危険だ!


早くここを出なきゃ、と急いで洋服を布団で体を隠しながら着た。



「言っときますけど…」


「?」


「俺、昨日のが初めてですから」



は……

はいぃぃぃぃぃ!?
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