【短編】メガネ女の悲劇

本当はいけない。ジュンを忘れるために綺麗な優斗くんを利用しちゃ。


でも、どうしてだろ。

どうしても優斗くんを求めてしまうの。



「…っ……」



必殺。優斗くんのキスの雨。


大切に、大切にって。そう聞こえて来そうな甘く慎重なキス。


頭の中が優斗くんでいっぱいになる。


こんなにも
幸せな気持ちになるのはなぜ?


唇を離して見つめ合う。



「どうして優斗くん…辛そうな顔してるの?」



辛そうな、切なそうな優斗くんの顔。



「俺……辛そうな顔してる?」



コクッとうなずく。
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