夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】
「え、だから下手に走っても…」
「うん、だから一周だけ」
この応援席は、下にある体育館が見えるように段々上に上がる様に席が並んでいて、席の上にある通路は広く、選手のためのランニングスペースもとってある。
「どう言うこと…?そんなんじゃ3分も潰せないわよ?」
「そりゃぁ、たったの1周じゃねぇ…
だから一周走った後に、ハンドリング各部左右50回ずつ……くらいしたら2、30分は潰れるでしょ」
そう言って、ゆりあと奏音に笑い掛ける。
2人はうんうん、と頷くと、女バスのみんなを集めた。
「みんな、よく聞いてねー?今から、ここを一周して、ハンドリング各部左右50回ずつして、速さを競うよ~。
1位だった人には、最下位だった人への罰ゲームの内容を決める権利をあげることにしまーす!!」
最後の権利のことは聞いてなかったけど、それで一人を除いては、みんなやる気になった。
逆に乗り気じゃなさそうな人と言うと…
「めんどくせ…」
「まぁまぁ、英!最下位になんなきゃいいのよ!あんたなら大丈夫でしょ?」
ゆりあがそう言っても、乗り気じゃないえいちんはブスッとしてる。
でも、ゆりあが笑って強制参加♪というと、仕方なし、と言う表情になった。