I LOVE YOUが聴きたくて
怜樹は、真剣に魅麗を見つめた。


「魅麗」

「…はい」

魅麗は、泣き顔で、顔をぐちゃぐちゃにしていたので、下を向いたまま、返事をした。

「魅麗、顔をあげて」

怜樹は、静かな声で言う。

「え……泣いて、凄い顔になってるから…」

魅麗は、恥ずかしくて、下を向いたまま言った。

「真剣な話なんだ」

怜樹が、静かに、だけど、力強く言う。

なんだか、怜樹は、これまでにない様子だった。

怜(ユウ)は、母親に、ハンカチを渡した。

魅麗は、怜(ユウ)からハンカチを受けとると、涙をぬぐって、鼻を押さえて、顔をあげると怜樹を見た。

怜樹が、自分を見つめていた。

今までに見たことがないほどに、真剣な眼差しだった。

魅麗は、息をのむ。

「手を出して」

魅麗は、怜樹に言われるまま、右手を差し出した。

すると、怜樹は、魅麗の掌に何かを置いて、手を握らせた。

魅麗は、自分の手に何かを握っているのだが、何かはわからない。

「…何?」


「開けてみて」

怜樹は、優しく微笑んで言った。

「いいの?」

「見て」

魅麗は、ゆっくりと、自分の掌を開いた。


「…え!?」

掌にあったのは、指輪、だった。

魅麗は、意味が理解できずにいた。

怜樹は、真剣に、言った。

「僕と、結婚して下さい」
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