新撰組恋絵巻(完)




(……あったかい)








この温もりをもっと感じたくて私はそっと総司の唇に口づけた。









「せっかく人が我慢してたってのに。病気がうつったらどうするの?」











しかし私の行動に彼は目を丸くした。









「いいもん。うつったって」









――いや、この際うつってしまえばいいのに。そう思わずにはいられなかった。










「君は僕を煽るのが上手だよね。もうどうなっても知らないよ?」








「……あっ」








甘い口づけが幾度となく繰り返される。








こうして何度唇を重ねても慣れることはできなくて顔に赤みが差していく。








いつまでもこうしてこの人と一緒にいれたらどんなに幸せなのだろう。









……そんなことを考えていたが、ふとここが庭先であることを思い出した。









「そ、総司。ちょっと待っ…」









「無理。待てない」








……即答!?




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