Mind of ice
本気
神の保護をかけ終えたセリアは、次の行動前に一言デイルに注意を促した。
「多分、一撃しか保たないと思う。」
「一撃保てば上等。ニ撃目なんか放てんしな。」
そう言いながらセイレーンと再度対峙する。
(何でも良いから早くしてくれ。このままじゃ、全滅だぜ。)
何かをしているであろうリーナに愚痴りながらも、間合いを詰めるデイル。セイレーンはまだ間合いがあるので油断をしていた。
まだまだ攻撃範囲外にいるはずのデイルがいきなり攻撃に転じた。まだ距離がありすぎる。不審に思ったセイレーン。しかし、答えは一瞬後に解った。
セリアがデイルに素早さの魔法をかけていた。それも三重詠唱で。
魔法がかかったデイルは通常の六倍で間合いを詰める。そしてその勢いをのせた一撃をセイレーンに振り下ろした。
振り下ろされた風圧で砂埃が上がる。
(今度は手応えあった。倒せずとも、それなりのダメージは与えられたはず…)
舞い上がった砂埃がおさまり始め、視界が晴れそうに思われたその時、砂埃の中から鋭い爪がデイルに襲いかかってきた。
「多分、一撃しか保たないと思う。」
「一撃保てば上等。ニ撃目なんか放てんしな。」
そう言いながらセイレーンと再度対峙する。
(何でも良いから早くしてくれ。このままじゃ、全滅だぜ。)
何かをしているであろうリーナに愚痴りながらも、間合いを詰めるデイル。セイレーンはまだ間合いがあるので油断をしていた。
まだまだ攻撃範囲外にいるはずのデイルがいきなり攻撃に転じた。まだ距離がありすぎる。不審に思ったセイレーン。しかし、答えは一瞬後に解った。
セリアがデイルに素早さの魔法をかけていた。それも三重詠唱で。
魔法がかかったデイルは通常の六倍で間合いを詰める。そしてその勢いをのせた一撃をセイレーンに振り下ろした。
振り下ろされた風圧で砂埃が上がる。
(今度は手応えあった。倒せずとも、それなりのダメージは与えられたはず…)
舞い上がった砂埃がおさまり始め、視界が晴れそうに思われたその時、砂埃の中から鋭い爪がデイルに襲いかかってきた。