永久の灯火†久遠の祈り
「これは能力テストが楽しみですね」

紗奈の表情は柔らかな微笑みに戻っていた。

「能力テスト?」

「入学直後に行われるテストです。テストといっても各々の能力を調べるためのものですけどね」

「ほー」

莉人は感心したように頷いた。

その時、時を告げる鐘の音が響いた。

「あら、もうこんな時間ですか。では次は寮内を案内しますね」

壁に掛けられている時計は3時を指していた。

紗奈が最初に部屋から出て、その後に莉人とレオが続いた。

「まずは談話室ですね」

紗奈が歩き出したとき、隣の部屋のドアが開いた。

「紗奈先輩ッ!」

ドアの陰から可愛らしい少女がひょっこりと顔を覗かせた。

「あら、伊吹さん。どうかしました?」

少女は莉人たちの前に歩み出た。

灰色の髪を高い位置で二つ結いにした、ぱっちりとした空色の瞳の女の子。

「その子がお隣さん?」

「ええ。夏木さんです」

女の子が莉人をまじまじと見つめる。

「あ、あの……」

思わず後ずさる莉人に、女の子はにっこりと笑いかけた。



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