おとぎの国で恋すれば



わたしはいろいろ
聞いてみることにした。


自分の夢の中の世界は
どんなところなんだろう。


「古くからの言い伝えが
あったのです。」


「…言い伝え?」


「はい。
『満月が美しく、春風が優しい真夜中の12時、花の街ミラコに現れる。姫になる運命を抱えた少女が、人間界から突然に。』」


「人間界?
じゃあ、ここは?」


わたしが聞くと
スミレは一度話を止めて、
こう答えた。


「オトギの国は、
魔法使いの国です。

魔法の街が沢山あって、
それぞれの街の王子たちは
姫を求めて中心の街、
このミラコへ来るのです。」


「魔法の街に王子さまって、
なんだか童話みたい」


スミレはくすくす笑った。


「アリスさま、ここは
童話の世界では
ないですよ。

いずれ、
お気に召されると
思いますわ。」


真夜中の、
魔法使いたちが
寝静まった街並みを抜け、


王宮へ続く
豪華な階段の前で
スミレは止まった。


スミレの話によると

王宮の一部は
成人していない
魔法使いの学園と
なっていて、

全ての街の王子が
集まっているという。


「それで、
これからわたしは
どうすればいいの?」


スミレの方を向くと、
彼女は深々と頭を下げた。


「あなたの王子を
お選びください。
この国は
あなたの全て。」


その言葉を残して、
姿を消してしまった。


―すごい夢。
どうせ夢なら
王子さまにあってみよう。


そう思ったわたしは、

ゆっくり階段を
登り始めた。






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