STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「バッカみたい。

寂しいわけないじゃない」



あたしは再び自室に引っ
込んでドアを閉めようとした。



でも那智は素早く呼び
止めてそれを阻み、



「ちょっと待って、今夜は
話がある。

そのために急いで帰って
来たんだ」



「え………?」



振り向いた時には那智の
顔から笑みは消し飛んでた。



彼はさっきまでとは打って
変わったマジメな声で、



「高瀬と接触する段取りが
ついた。

今週末、いよいよ作戦を始める」



「――――!」


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