STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
今や副院長の和樹が癒着の
ことを知らないわけはない
けど、どうやら小夜子に
ついても多少は情報を
持ってたらしい。



彼は不思議そうに首を傾げると、



「でもたしか小夜子さんは
留学なさってたはずじゃ……?」



「少し前に帰って来たんです。

色々事情があって……」



まさかここで詳しい事情を
聞かれることもないだろう
から、サラッと流して
あたしは次の句をついだ。



「父について来たんです
けど、どうにも退屈で
帰ろうかと思ってたんです。

でも来てよかったわ。
高瀬先生に会えるなんて」


_
< 130 / 396 >

この作品をシェア

pagetop