STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
反射的に一歩後ろに下がる
あたし。
……でも後ろはシェルフが
あって、ガシャッと音を
たてて開けたままの戸に
ぶつかった。
「あ………!」
「プッ……動揺してんの?
カワイイなぁ」
「し、してな―――!」
声を遮って、那智が一気に
距離を詰め、あたしを抱き
すくめる。
「ちょっ、離して……!」
「ダメ。
だってもうオレ
誘われちゃったもん」
「だ、だから誘ってない
って言ってんでしょ!?」
アンタが勝手に誤解した
だけでどんどん突っ走って
んじゃないわよっ。
_
あたし。
……でも後ろはシェルフが
あって、ガシャッと音を
たてて開けたままの戸に
ぶつかった。
「あ………!」
「プッ……動揺してんの?
カワイイなぁ」
「し、してな―――!」
声を遮って、那智が一気に
距離を詰め、あたしを抱き
すくめる。
「ちょっ、離して……!」
「ダメ。
だってもうオレ
誘われちゃったもん」
「だ、だから誘ってない
って言ってんでしょ!?」
アンタが勝手に誤解した
だけでどんどん突っ走って
んじゃないわよっ。
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