STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「明日はしなくてもそのうちだ。

それに焦らすために必要な
テクニックもあるよ――」



そう囁いて那智はあたしの
首筋にそっと唇を当てる。



そのままもう一度、
イタズラな色をたっぷり
含んだ艶っぽい声で、



「“契約”だろ? 

逆らったりなんて、
しないよな――…?」



「……………っ!!」



触れる那智の吐息に、体の
芯から不思議な熱さが
立ちのぼってくる。



「な……んでよっ。

合格だって、言ったじゃ
ない……!」



だからもう二度とこんな
ことはないって、思ってたのに。


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