STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
姿を現した那智はなんか
思い詰めたような、笑みの
ない顔で言った。



「……集中できない」



「――――は?」



意味がわかんない。



あたしのせいだとでも言うの?


でもあたしはベッドに
寝そべってるだけで、物音
なんてたててもない。



「……だから?」



尋ねると那智は断りもなく
室内に足を踏み入れ、
こっちに歩いてきた。



「今夜はもう、やめにする。

けどまだ眠れないから……

オレの相手してよ、汐音」



「相手って………」



あたしは戸惑いを隠せなかった。


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