STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「もうしばらくは
いてかまわないよ。

だから、そんなこと
言わないでいい」



「違う……那智……」



早く出ていくために
言ってるんじゃない。



そうじゃないのに――あぁ、
この思いをどうやって
伝えたらいいの?



本当のことは、何も言えない。



だけど……だけど、
あたしは――…。



「Je te veux――…」



「え――――…?」



ふいに耳をかすめた
囁き声に、あたしは
ハッと顔をあげる。



重なり合った視線の先で、
那智はとても優しい笑顔で、
ほほ笑んでた。


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