STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「あれ? あなた……?」



すぐ近くで聞こえた声
だったけど、まさか自分に
向けられたものとは思わず
顔を動かすこともしなかった。



でもツカツカと足音がして
目の前に人影が迫って、
ようやくあたしは訝しげに
顔をあげる。



そして次の瞬間、目を
真ん丸に見開いて小さく
叫んでた。



「あ………! 

も、もしかして那智の――…!?」



遠めに顔を見ただけだった
けど覚えてる。



いつか那智と話してた、
那智の妹だっていう女の人……!


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