STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
首の後ろに片腕を回して、
自分の胸元にあたしの顔を
押しつけるようにする。



「何す―――…!!」



叫びはさらにグッと押し
つけられたスーツの生地に
埋まってしまった。



「オイオイ、声デカすぎ

これじゃあオレが何か
しなくても警察来ちゃうよ」



「んーっ、んーっ!!」



息ができない。

本気で苦しいんだけど。



「ハイハイ、わかってるよ。

だから言ってるだろ?

おとなしく話聞いて
くれたら、何もしないって」



「んんっ―――!!」


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