STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
那智の名を繰り返すことで
自分の心を支え、体中を
這う手の感触から気を
そらせるために。



(那智――――…)




……あぁ。

こんな時に気づくなんて
バカみたいだけど。



あたしはいつの間にか――

こんなにも、那智のことが
好きになってたんだ。



(かりそめの飼い主に
恋したってどうしようも
ないって、わかってたのに……)



それでも抑え切れないほど、
あたしの心は彼へと傾いて。



気づけばもう、あたしの
中はこんなにも那智でいっぱい。


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