STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
だってそれなら那智は何も
悪くない。



那智はただ、愛する人の
無念を晴らしたかっただけ
なんだから。



だからこの後の時間を
耐え抜けばあたしは那智を
守れるし、そのことを
那智が気にする必要も全くない。



(大丈夫だ……あたしは、
堪えられる)



こんなのは自らを正当化
しようとする、都合のいい
考えなのかもしれないけど。



でもそう思っている限りは……
きっとあたしはこの後の
どんな恥辱も、我慢できる。



(那智……那智………!)



かたく目をつむり、夢中で
その名を呼び続けた。


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