STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
やっぱりあたしは
どうしようもないくらい、
この人に惹かれてる。



理由なんてない。



ただあたしの心が、
この人を欲しいと叫び
続けてるから。



「あっ…………!!」



その時、視界の端に
キラリと何かが光った。



あたしの脳は不穏な気配を
瞬時に察して、意識が
そこだけに集中する。



………ナイフだった。



那智に殴られて部屋の隅に
倒れ込んでた短髪の方が、
ポケットからナイフを
取り出したんだ。



「このヤロォッ。
調子のりやがって――…!!」


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